CWAだより
CWAだより㉑
2024年 新年明けましておめでとうございます
CWAだより⑳
2023年にあたって
2022年は日本を含む全世界の動きがコロナとの共生(withコロナ)社会へ推移し始めた年と言えます。 即ち、英国をはじめ鎖国状態であったオーストラリアやニュージランドも入国制限を緩和し、留学生を受け入れるようになって来ました。 また、日本も外務省の海外渡航レベルが3→1へ変更され、日本人の海外旅行の再開がようやく動き始めました。 それを受け、弊社も昨年の夏には6校、秋には3校が、英国語学研修や修学旅行として再開し始めました。 その間、現地で参加者全員のPCR接種や一部コロナ感染者が生じ、その対応を伴いましたが、概ね、大きな問題もなく研修を終えることが出来ました。 約2年半ぶりの研修でしたが、そこに生き生きとした生徒さんらの笑顔、英国人と楽しそうにおしゃべりをしている姿が再び戻ってきました。それを何よりもうれしく思ったのは私だけでしょうか? 生徒さん自身、コロナで思うように対面授業も受けられず、ことごとく学校行事も中止になり、一度として楽しい集団生活を過ごせなかった学校生活がやっと戻ってきたという喜びは想像以上のものがあるかと思います。
こうした動きを受け、昨年秋に入ると、嬉しいことに、2023年春・夏の研修復活の動きが次から次へと、全国から再開希望の声が寄せられました。そして、現時点で春12校、夏22校、秋4校が決まり2023年は「コロナ復活元年」と言える年になりそうです。コロナ前の約7割が戻った感じです。
一方、日本では、この5月よりコロナもインフルエンザ同様の扱いになったり、マスクをつけるのも緩和されるようになったりと、コロナ感染より一歩脱した状況になりつつあります。しかし、一方、弊社では、万一、現地にてコロナに感染した場合の対処方法を、今年も引き続き問われており、まだまだ気が緩めない年とも言えます。
コロナに感染していたこの3年間に、現地コッツウオルズも変わりました。老舗だったお店はなくなり、新しいファッションのお店に入れ替わったり、馴染みのレストランの代わりに、新しいレストランやスーパーになっていたりしています。又、バス会社さんの親しかったドライバーさんもいなくなり、新しい人に変わったりしています。 そして、何よりも何十年もホームステイを引き受けて下さった方々もこれを機会にリタイアされてしまいました。何年振りかの面会式に馴染みのホームステイの人達の顔を見つけると嬉しくなって、思わずハグをしてしまいます。 コロナが残した爪痕は、色々なところに出ているのだなと悲しくなってしまうひと時です。
しかし、コロナ明けの新しい時代に過去を懐かしんだりしていても仕方ありません。時代は、ウクライナ戦争による人間同士の殺戮、又、その影響によるエネルギーや食糧資源の不足、円安、地球規模の気候変動等、日本人としても、又、地球人としても解決しなければいけない課題が山積みになっています。
それらを解決する最も力になりうるのは、これからの若い人達の力です。そのために、今、その準備と
実力を兼ね備えることが大切で、弊社は、「英語によるコミュニケーション力の養成」面からさらにバックアップしていきたいと思います。 日本から少し目を外に向けると、そこには、同じ人間でありながらどうして?どうしてこうなるの?という疑問が噴出してきます。 それらの疑問を常に自分に問い続けられるような形のコミュニケーション力を持てる視点からのプログラム作りにしていければと思っています。
現在、IT時代と言われ、パソコンの中の世界が唯一のような風潮がある中、「体験の格差」がこれからは、問われてきます。即ち、自分で体験し、体感し、体で覚えながら考え、自分の意見を発信していくことが大事だということのようです。 そんな2023年のCWAのプログラム作りに努力していきたいと思っております。
CWAだより⑲
2021年1月6日 新年のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
2020年から始まったコロナは、残念ながらこの2021年も続くようです。全世界の医療崩壊が起きないうちに、ワクチン接種が広がり、治療薬が一刻も早く発明されることを期待したいと思います。
そんな中、当社では英国へ実際に渡航できない代わりに、英国に行ったような模擬体験をしてもらう「リモート留学」というプログラムを立ち上げました。英国コッツウォルズ地方にある色々な教育資材をフル活用し、現地スタッフがテーマごとに丁寧に取材し、インタビューした素材を東京に送ってもらいました。そして、それを東京スタッフが英国の歴史、文化や英国人のライフスタイルなどをテーマごとに十分に理解できるよう1つの“プログラム”に仕上げました。2月からこの“プログラム”を使用した「リモート留学」を実施していく予定です。
このプログラムには2つの目的があります。
1つ目は、もちろん英語学習です。現地の先生、学生、ファミリーによる現地案内やインタビューに答える英語を聞きとります。画像に映る身振りや顔の表情だけを頼りに英語を聞き取る事は、意外に難しくヒアリング力の強化につながります。その内容を理解し、質問に答えるためには発言力や表現力を養うことになります。
2つ目は、英国のコッツウォルズ地方の歴史や文化を知ること、そして何よりもそこに住む人々のライフスタイルや考えを丁寧に見ていく事で異文化理解を養うことです。プログラムのテーマは、全てコッツウォルズ地方を拠点においています。例えば、「シェイクスピアの故郷~ストラットフォード」、「オックスフォード学生によるキャンパスツアー」、「心の癒しの里コッツウォルズ地方に住む人々」、「英国人主婦が語る、食生活やスーパーマーケット巡り」、「日常生活における英国人のSDGs活動」、「英国人の住生活へのこだわり」、「英国人の年間イベント~クリスマス、イースター」などのテーマを題材にバーチャルツアーなども交えながら、インタラクテイブな形でプログラムが進められます。
現在、ポストコロナで日本経済に何がもたらされるかが問い始められています。そしてコロナ禍で大きく変わったことの中のひとつは「リモートワーク」の加速で、オフィスに行かなくても仕事をすることが出来るようになったことです。これは、「成果主義」という評価になり、オフィスに行かなくてもきちんと内容のある仕事ができたかどうかが重要になってきます。また、世界を移動しなくても会議ができるようになり、これは国境の壁を取り払う効果もあったと思います。英語でいうコミュニケーションツールが重要であり、仕事ができるかどうかはこの英語力次第にかかっていることを痛感しました。
こうしたことを踏まえて当社では、このリモート留学を、「英語習得」と「成果主義」を目指したプログラム作りにしたいと考えています。生徒さん達はこの「リモート留学」の授業を受けて、それを理解するだけでなく、自分で考え、「英語」で表現していく「成果主義」が問われてくることになります。実際に英国に行き、五感で異文化を感じ、グローバルな視点を育成できるまでの間、このプログラム運営に頑張りたいと思います。
CWA代表 吉元誠二郎
CWAだより⑱
2020年5月12日
新型コロナウイルス感染の対策として、Stay (at) Homeを合言葉に国ごとに独自の方針を発表しています。
東京でも、今しばらく在宅勤務や外出制限が続きそうですね。
イギリスでは、厳しいロックダウン中でも、1人1日1時間の外出(お散歩や食料の買い出し等)は認められていて、現地在住のCWAスタッフは毎日のようにお散歩に出かけているようです。
コッツウォルズは、その美しい自然も大きな魅力の一つです。コッツウォルズ・ストーンで造られた特徴のある建物に加え、チェルトナムには、美しい公園やパブリック・パス(国有地・私有地の別なく、対象となる土地を一般の人たちが通行することが認められている場所。フィールドなどに多くみられる。)も多く、のんびりと散歩しながら開放的な空間に身を置くことで、ストレスを解消し健康的な生活を送っているそうです。
そして、ガーデニングが大好きなイギリス人達は、お庭の手入れに一層力が入っている様子です。飲食店他、多くのお店が閉店している中、一部のガーデンセンターは開店していると聞くと、何ともイギリスらしいと感じます。これからの季節は、各家庭のお庭にも美しく花が咲き乱れ、Stay at Homeを楽しめることでしょう。
残念ながら、私の自宅近辺にはコッツウォルズのような美しい自然は無いので、室内にお花を飾ったり、ベランダでお花を育てながら、毎日その成長を楽しみに見守っています。
最近では、ゴールデンウィーク前からよい香りを漂わせていたジャスミンの花は終わりに近づきましたが、代わりにラベンダーが咲き始めました。
コッツウォルズの自然とは比べ物にならない小さなお花を愛でながら、春夏の出張で楽しんでいたコッツウォルズの自然に思いを馳せ、イギリスへ再訪できる日を心待ちにしています。
廣江 友美
CWAだより⑰
2020年4月20日
政府より「緊急事態宣言」が発令され、皆さんの生活にも様々な不便が生じてきていると思います。
私自身、この仕事を始めて30年近くになりますが、今だかつてないような“ピンチ”に見舞われ、目の前に仕事がないことへの恐怖、先が見えない不安を感じる毎日です。しかし、これが自分だけ私達だけでなく、日本人、世界中の多くの人の想いであると考えると、「仕方がない」と開き直る一方「今、自分に出来ること」に向けて進むしかないのでしょう。
当社も学生さんが最も多く動く3~4月の春休み、そして7~9月の夏休みまでの英国語学研修が次々にキャンセルとなりました。春の研修の準備はほとんど完了していましたので、生徒さんに現地で渡すはずであった “修了証書” を大量に破棄するのは何とも言えない虚しい気持ちでした。ある学校の先生から「生徒達へ研修キャンセルの連絡をすると、教室でみんなが泣き止まなかった」と、そんな話を聞くと悔しくてなりません。
そのような中、今では在宅勤務日や休業日を設け、慣れない仕事の形態に戸惑いながらも、今だからこそ出来る課題への取り組みを始めました。皆で30個の課題を出し合い、またいつの日か必ず復活する研修をより一層充実したものにすることを目標に!
「事前学習の資料はこれで良いの?」、「バスの中ではもっと面白い話を!そんなのでは生徒さんが寝てしまうよ。」「どれだけイギリス史を知っているの?ヘンリー8世、クロムウェル、エリザベス1世の偉業は?」叱咤激励しながらモチベーションをあげていきます。前向きに取り組むのみです。
現地スタッフの1人からのこんなメッセージが届きました。
「CWAという会社を木に例えると、今までは木がすくすくと育ち、毎年きちんと“花”を咲かせてきました。今は花を咲かすことが出来ない時期に入ったので、“木の根”を太く、強くしていきましょう。そうすれば、次に花を咲かす時は、前以上にたくさんの美しい花が咲く木に。そして、次にどんな嵐がきても決して倒れない木になると思います」 このメッセージで救われた自分もいますが、正直、次に花を咲かす前に木が倒れないと良いなと祈る自分もいます(涙)一刻も早く、この事態が終息しますように!!
黒川 正子
CWAだより⑯
2020年 年始のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。今年は「オリンピック年」で日本中が盛り上がる一年となることでしょう。そして、大方の経済人の予想では、今年前半はオリンピックの影響で経済状況はまずまず良いとのことですが、昨年から続いている「米中の覇権争い」や「中東情勢のくすぶり」などを受け、必ずしも世界全体の見通しが良いとは言えないかもしれません。
こうした世界をめぐる政治経済動向の中、昨年あたりから、日本でも2015年に国連で決議された「SDGs(持続可能な開発目標)17のゴール」が注目され、それを実現すべく教育機関を含む社会全体が勢いよく動き出しています。胸に17のゴールを表す17色のバッジを付けている方が、テレビや日常生活でも多く見かけるようになりました。先日も、山手線の車体に「17のゴール」がデザインされているのを見かけ、いよいよ日本も本腰を入れ、このグローバルな課題に取り組み始めたことを強く感じました。
このSDGsは公共機関ばかりでなく一般企業も策定・運用にかかわっていくことが求められています。即ち、営利組織である企業は利潤を追求するだけでなく、同時に持続可能性を追求することが、長期的な利益の確保にもつながるという観点のもと、産業界への協力が求められる内容となっています。
こうした社会状況を受け、弊社の「英語教育」への社会的要請も益々強くなってきているように感じます。即ち、ネット社会が進むにつれ、益々人々のコミュニケーション・ツールとしての「英語力」の必要性が増しているからです。同時に日本人が不得意とする「プレゼン力」を培うことも要求されてきています。
昨年弊社では約3,000人の中学・高校・大学生が短期語学研修、長期留学、修学旅行などの形で、英国コッツウォルズ地域に「ホームステイをしながら英語を学ぶプログラム」に参加していただきました。今年は、さらに英語力アップに向けたプログラム(カリキュラム)の改善、生徒・学生参加型の授業の工夫、教員のファシリテーター(促進者)としての個人能力のレベルアップなどに、もっと力を入れていきたいと思っております。それに加え、SDGsに関しては、「SDGsに向け自分として何が出来るか」などを同世代の英国人学生とのディスカッション等の機会を通して、若者同士で互いに情報交換をしたり、カリキュラムに加えることにより、その意識付けが出来るようにしていきたいと思っています。
本年も又、皆様のご協力をいただきながら、なお一層「優れた英語プログラム」になるよう、スタッフ一同努力していきたいと思っております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
コッツウォルズ・ウィンド・アカデミー
代表取締役社長 吉元誠二郎
CWAだより⑮
コミュニケーション・ツールとしての英語の大切さ
昨年8月。シドニーのショッピング街ピットストリートモール。日曜日とあって人、人、人。その交差点の一角に、何気なく置かれているベンチにインド人の親子が座っている。若い母親が持つお弁当に入ったカレーを3人の幼い子供達がスプーンで一口、口に入れては黙って次の子に回していく。子供達は、口いっぱいにカレーをほおばりながら、目をキラキラ輝かせて道行く人を追っている。そんな幼い子供達のしぐさが微笑ましく、私は暫く眺めていた。子供達の横では、父親が同じように目をギョロギョロさせながら街行く人達を追っている。しかし、その目は何となく不安げそうだ。あたかも、これからこの3人の子供達を、この「オーストラリア」という国でどうやって育てていけば良いのだろうかと自問自答しているかのようだった。
CWAだより⑭
Japan Day2018 inオランダ
ヨーロッパ中に大寒波がきていた3月初めの週末、110名のお客様と一緒に熱いJapan Dayイベントをオランダにて開催しました!
Japan Dayとは、和太鼓、三味線、ソーラン節、狂言、講談、ガマの油売り、日本舞踊、日本の歌謡曲や南京玉すだれなど、日本の芸能文化を海外の方に紹介するイベントです。開催18回目を迎えた今回の会場は、オランダのライデン。シーボルトの家があり、日本との交流が昔から深い街です。
雪がちらつく寒い中、会場にはたくさんの方が見に来て下さり、立ち見の方もいらっしゃるほどでした。地元紙にもイベントの様子が取り上げられる大盛況ぶり!パフォーマーの皆さんが普段から練習されている成果を、たくさんのオランダの方に楽しんでいただきました。日本に興味をお持ちの方が多く、体験ブースで行われていた紙芝居や書道、浴衣の早縫いなども積極的に参加されたり、イベントの最後にはお客様もどんどんステージに上がってロックソーランを踊りました!私自身、Japan Dayは3回目でしたが、いままでで1番現地の方とパフォーマーの皆さんが交流することができたイベントになったと感じました!言葉が通じなくても、ダンスや楽器などの芸能によって心を通じることができること、また日本文化の素晴らしさを改めて感じたイベントとなりました。
写真では、本番前に訪問したゾイド大学でのパフォーマンスの様子をご紹介します。ゾイド大学には日本語学科があり、学生さん達はとても流暢に日本語を話されていて驚きました!イベントも大成功で、スタンディングオーベーションを頂きました!
ご参加いただきました皆様、素晴らしい舞台をありがとうございました!
喜多 莉沙子